2018年3月7日水曜日

ghostly poem 2




目の前に一枚でも壁が隔てられると
ぼくはこの壁の向うの世界が
だんだんと遠のいてゆく気持ちになる
壁が増えれば増えるほど
だんだんと寂しくなり
だんだんと虚ろになり
もしくはだんだんと幻想的にすらなってゆく
よくいえばそれによって想像力が齎されている

しかしやはり
このもどかしさはなんだろう?
それがたとえ透明なガラス窓だとしても
もどかしくてたまらない

それがたんに
ガラスを通ってぼくの瞳に映る像が
少なからず屈折した後で映し出されることによる
物理現象であれば、、、、

いや、たとえそうだとしても
ぼくがその向こう側に感じ取れるものは
壁の内側でぼくの生身が感じているものよりも
壁の厚さや枚数や形や性質以上に
なくなってしまっている


このもどかしさに耐えられない


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