ぼくはおまえに呼ばれてついていく
天がける白い足跡を辿って
もう少しで暮れてゆく
見えない海の方へ
漂流物の中にも
ぼくの求めているものが
あるのだろうかと思って
隈なく探してみたよ
死んだ貝殻
腐敗した流木
汚らしい車輪
歪んだジュースの空缶に
片っぽだけの靴下
「ああ、ぜんぶ気持ち悪い!」
ぜんぶがぜんぶ
得体が知れないし
底無しに不気味でさ
生きていたときがあったのかと思うと
嘔吐でもしそうになってさ!
死んでいったものばかりを探してしまうぼくは
いつの間にか
今までのぼくではなくなっていくよ
今までのぼくではなくなっていくよ
本当に、、、
ぼくは砂浜にしゃがんでみた
そうして黄金のさざ波を
ひとつひとつ数えるんだ
そうすれば、ぼくの心もほら
おまえの足跡のように
美しくなれるのだからさ
美しくなれるのだからさ
きっと