化合物の詩 〜POET-H3PO4〜
自作詩を坦坦と味気なく投稿していきます。新しい詩の形を求めて試行錯誤の日々の足跡。
2018年7月28日土曜日
腐った林檎
腐った林檎と月影が
招いてもいない
希望のように
夜を眩しくするばかり
殺めることが正しいような
生きてることが罪のような
喜ぶことが邪悪のような
醜いものと清らかなもの
どちらか選べと言われても
どちらも眩しくなるばかり
2018年7月23日月曜日
イェミルナ
あなたの柔らかい頬が
いつまでも近くに感じられます
夜を目深にかぶり
もうすぐ睡ろうとする人々の近くに
あなたの口ずさむ歌声が
たくさんの花束を連れてやって来ます
かなしい争いを越えて
星々の導くふるさとに
ああ、イェミルナ
時の移ろいは
あなたでさえも
変えてしまう
けれどあなたの灯火は
いつまでも密やかで
世界が暗くなるほどに
その輝きは増すばかり
イェミルナ
どうかそのお姿を
現してください
わたしはここに居ます
とても愛しい国です
もしも迷ってしまうなら
私があなたを見つけます
そしてわたしのちいさな瞳を
もうひとつの空だと思ってください
わたしはあなたの儚い歩みを
永遠のように閉じ込めてみせますから
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