2018年3月7日水曜日

ghostly poem 1


賑やかな教室は幻になった。
放課後、すべての生徒がいなくなり
校庭があくびをする。

疲れ果てた黒板と
置き忘れた教科書と
動き出しそうな机と椅子とが
青春を残り香に変えた。

彼らが抱く痛みや喜びを
自分なりに受け止めるためには
孤独を感じなければいけないと思った。

それだけがあの頃のぼくのすべてだった。

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