2018年3月4日日曜日

かなしみにハイタッチ



ほんとのじぶんに逢わないために
買いたいものも買わないような
見てみたいものも見ないような
言いたいことも言わないような
かえって切ない心持ち

嫌いな人のやってることを
やらないことが取り柄のような
難なくこなせるそぶりのような
気にしないふりをしているような
どこか悔しい心持ち

かなしい声でよろこびを
うたわなくてもいいんだね
かなしい時にはかなしみ
うたってみてもいいんだね
それがほんとのじぶんだね
かなしい気持ちにハイタッチ

あの閃光が忘れえようか




はじまり は
一度きり。

おわり は
 何度でも。

はじまり と
おわり の
 あいだには 

数えきれない

つながり がある。

つながり 

それは

いのち
いのちをもたないもの

与えられた

強い、なによりも強い

そして

 かけがえのない 

つるぎ 
と 
いの

つるぎ 
と 
いの

きっと
そのすべてが
消えるまで
この世界は

めぐる
めぐる

 めぐるでしょう。



2018年3月3日土曜日

ココロヲモテバ


夕べなにかを思いやり
涙をこぼせず過ごした者は
あすになにかを思っても
涙をこぼせはしないだろう

 ココロヲモテバ
 クサキニサエモ
 ナニカヲオモイ
 ナミダアフレル

あすの日差しを思いやり
夕べの罪を忘れようとも
罪深き日を重ねる瞳に
涙があふれることはない

より大きな気配がやって来る前に。
最も激しい爆発を求めてしまう前に。

カスタネットを叩くより
ピアノを上手に弾いてみたい
けれどもぼくは結局
パンと水とを、バランスよく味わうだけだ。



 ぼくたちが本当に見たいと思っているものは
 月の爆発などではなく
 太陽の爆発です。
 なぜならぼくたちは常に

春の太陽よ
どうかわたしの命にも
雪解けのように

希望に満ちた最期を現してください

ほおずきを吹く少年



行こう。
風の吹かないところへと。

行こう。
だれもいないところへと。

行こう。
言葉のいらないところへと。

道はいつまでも
そこにいてくれはしないから
迷っている間に
消えてしまうかもしれないから

行こう、ほおずきを吹きながら。
かき集めたものすべてが
まぼろしになっても構わないところへ。




2018年3月2日金曜日


夕べ何かを思いやり
涙を流せずにいた者は
あすに何かを思っても
涙を流せはしないだろう
声を、出せないぼくがいる!
光を、見れないぼくがいる!

手を、握れないぼくがいる!
心を、失くしたぼくがいる!
あすの朝日を思いやり
夕べの罪を忘れようとも
罪深き日を重ねる瞳に
涙があふれることはない


2018年2月28日水曜日

夢の跡





遠くの国の見知らぬ人が
落としてしまった忘れ物
いまほんの少しだけわかりそう

名もない国をさまよい歩く
途方に暮れたうたいびと
信じる人はひとり、ふたり

生まれた国のプラットホームに
消え失せそうな夢の跡
もうこれっぽちもわからない